この景色を見ればあの曲が思い浮かぶことがあるように、食べ物を食べればそれにまつわる思い出が浮かぶ。ここでは様々なパンを食べながら思いついたことを紹介していきます。
≪コッペパン≫
何にでも合う素朴な味とあのふわふわとした食感。なんでも包み込むそんなコッペパンが私にとって憧れの存在です。コッペパンは昭和10年代に学校給食用に作られたパンで、切り分ける必要があった食パンを切り分けずに1食分の分量で容易に分ける為に考案され、元々、材料も食パンと殆ど同じもので作られていたパンで、名前である「コッペパン」とはフランスのパンであるクッペ(Coupe)からきています。
私はそのままよりコッペパンのなかにいろいろなものを挟んでいる、サンドイッチが大好きです。
私は、このパン好きが高じてパン特集と書いてある雑誌は買ってよなよな読み込んでいて、その中でもずっと行ってみたいと思っていたお店がありました。それがプチメックOMAKEというお店です。様々な種類の具材を挟んだコッペパンサンドイッチがあります。そして先月、やっと行くことができました。
少し緊張しながらお店に入り、練乳クリームが挟まっているコッペパンを買いました。その後、友人と会う約束をしていたので三条まで向かいましたが、少し時間があったことと天気も良かったので鴨川でコッペパンを食べることにしました。食べた瞬間のふわふわ具合と言ったら、思い出しただけで書きながらよだれが出そうです。ふわふわを感じたあとに優しい甘さの練乳クリームが顔を出します。それだけで、幸せな気持ちになりますし、暖かくなり始めた鴨川で食べるのは幸せな時間でした。
ふわふわの中にこんな優しい甘さを隠しているなんて!罪な奴だなあと思いました。人間でいうとミステリアスだけど優しい女性のようだなと思い、コッペパンのような女性になりたいとより一層思いました。

辻村 花梨

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