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古都・オブ・ザ・デッド

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ついに我らが安住の地・京都にもゾンビが襲来。
そのとき、ヤツらから無事に逃げ、戦うためにどうするかを熟考してみた。

ジョージ・A・ロメロ監督が亡くなり、「ウォーキング・デッド」の新シーズンもスタートした2017年。そろそろ京都に住んでいる我々にも「ゾンビ襲来時における対策」を真剣に熟考すべき時がやってきたのではないだろうか。いま無事だからといって、明日の無事は保証されない。来るべき時に備え、自分の身は自分で守ろうではないか。そこで今回の記事では、京都市におけるゾンビ対策「安全&ベスト戦闘スポット」を提案したいと思う。

《まず、ご留意いただいておきたい点》

ここで想定しているのは、いわゆる古典的な「正統派ロメロ型ゾンビ」。
歩くの遅え、とにかく人喰いてえ、知性なし、炎や音ですぐ方向変えちゃう、
高いところ登ったりできない、息を潜めて隠れてれば結構やり過ごせる、
脳髄破壊でオシャカ…などの要素に代表されるスタンダードな「あの方々」だ。

「走るの速すぎてズルい!(例:28日後…)」、
「暗い所ではすんごい強い&俄然スピード出してくる(例:アイ・アム・レジェンド)」、
「体温感知機能搭載型(例:ダスク・オブ・ザ・デッド)」…等々の
イレギュラーでトリッキーな方々ではないことをご了承いただきたい。

《安全&ベスト戦闘スポット》

◆三十三間堂に身を隠せ

言わずと知れた京都の超・有名寺院。
シンボルである1,000体もの千手観音立像の間に
自分専用の空きスペースをあらかじめ作っといて(できるだけ後列に)
観音様っぽ~い感じで隠れれば、けっこうイケるんじゃないかと。

非常にメジャーな観光名所がゆえ、
その分、最初はゾンビの数も多いだろうと予想されるので
立てこもる前にある程度の駆逐はしておく必要がある。

連日身を隠すうち、すっかり擬態スキルが向上し、
本当に“徳の高い感じ”になれれば一石二鳥だ。

ただし、ゾンビアポカリプスが終焉を迎え、
再び世界が色を取り戻しても、
これらの像は後世に残すべき重要文化財なので、破壊行為は厳禁。
くれぐれも壊さないように毎回慎重に隠れるべし。

◆名だたる企業に立てこもれ!

京都には世界に誇れる素晴らしい企業や大学の研究機関がたくさんある。
そこに潜り込めれば、爆発物も化合できるかもしれないし、
ライフルやマシンガンが無くても「水鉄砲+化学薬品」で戦えるかもしれない。

そして重要なのは研究員の皆さんが
ゾンビウィルスに感染することなくご無事であられること。
(そうしないと素人はすぐに詰んじゃうので)

もしくはバイオハザードよろしく、
素人でも爆発物とか化合できちゃう系のHowTo資料がなぜか壁に貼ってあったり、
何かしらの謎ときをクリアすれば、武器っぽいものが手に入ったりすることを祈りたい。あとは体力回復するハーブの類いが自生しているとか。
社食の充実度なども大事な事項といえよう。

◆嵐山の竹林はかなり優秀!

「竹」はしなやかで柔軟性に長けており、とても強靱。
一本一本が生えている間隔も狭いので、ゾンビに気づかれて追われても、
ヤツらはそんなに器用に竹の間をくぐり抜けるほどの能力がないので
足止めを喰らわせられる可能性が高いのではないだろうか。

また、ウォーキング・デッドなどでもよく見られる光景として
「竹槍的」なモノでゾンビ除けを作っておけば、なお安全度は高まる。

また、竹はそのまま武器にもなるし、燃やせば暖もとれる。
時期が時期ならタケノコ料理も楽しめるのが非常に魅力的である。
ただし、夏場ならホームセンターなどで先に
「蚊取り系グッズ」を忘れずゲットしておきたいところだ。

 

以上、在住者のみならず、観光に訪れる皆さんも
知っておいて損はないであろう今回の提案、いかがだっただろうか。

「食料事情が手薄」「言うに事欠いて水鉄砲は無いだろう」
「重文に対して何たる無礼」などのツッコミどころが
多々ある点に関しては・・・当方、重々承知の上である。

ではあるが、そのような「穴だらけの部分」もひっくるめて
大いに愛でるのがゾンビ愛好者というものではないだろうか。
どうかお目こぼしいただきたい。

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