嵐電四条大宮

「電車の中で……アイドルが踊る?」Kyoto flavor嵐電ジャックライブレポート

kawai yusuke

京都を拠点に活動する3人組アイドル・Kyoto flavorによる「嵐電ジャックライブ」が6月23日(土)に行われました。今回はそんな風変わりなライブにお邪魔してきた筆者がその様子をお届けします。※この日からグループ名を京都flavorから英語表記に変更

≫京都発のアイドルグループ「京都flavor」突っ走って2周年!

まさにバケツをひっくり返したような豪雨のその日、四条大宮にファンが詰め寄りました。
四条大宮駅からファン、スタッフ、そして京フレが同じ車両に乗車。互いに交流を深めながら終点嵐山へと向かいます。

ダイヤの都合からか、途中の駅でも一旦停車。とはいえもちろん乗車してくるお客さんも下車するお客さんもいません。
西院や西大路三条で電車を待つひとびとが物珍しげに車内を覗きこむのが印象的でした。
よもやこれから、この車内でライブが行われるとは夢にも思っていないでしょう。
そんな眼差しに対して、一生懸命に手を振る京フレのメンバーの健気なこと……。
そして気づけばあんなに土砂降りに振っていた雨は綺麗に上がっています。

そして始まるライブ。乗車位置向かって右手をステージに、左手の座席1列を丸々すべて
観客席と見立てたライブが始まりました。

揺れる、揺れる、揺れる。嵐電が大きく揺れます。
動いているのはKyoto flavorの3人だけ。
ファンはことさら飛び跳ねて応援しているというよう様子はないです(そもそも、そんなスペースはない)。
にもかかわらず嵐電は大きく左右に揺れる。
まるで大波に飲まれる寸前の船にでも乗っている気分です。
いや、実際に飲まれてしまいました。
アイドルのライブ――それもこの規模のライブ――は初体験の筆者は、この熱量に圧倒されてしまいました。
咲野りりの立ちまわりも素敵だし、村岸ゆきの見た目からは想像できない力強いアクトにも心打たれた。
天使りさの等身大以上のパフォーマンスにも目を奪われる。アイドルのライブってこんなに楽しいんだ。
それまで触れたことのない世界を前にして驚きを隠せません。
車内の盛り上がりはもちろん、車外からも大きな注目を浴びながら、大きなアクシデントもなく、無事にライブは終了。

嵐山駅でひとときのファン交流会。
ファン同士、ファンとアイドル同士が談笑しあったり、チェキを撮ったり。
なお筆者もちゃっかりチェキ撮影に参加。
アイドルちゃんと一緒に写る。
この「一緒に」が重要。超重要! むかしながらの「写真」さながらその時・場を同じくしたことの証明としての写真はかなりテンションがあがります!チェキ、それはまさしく時の共有……!

 

交流会が終われば今度は折り返し四条大宮へ。
イベントは佳境。トークイベントへと移ります。
まるで遠足みたいな和やかさの中、スタート地点へと戻ります。

そしてこの車内イベントの大きな特徴はタイムリミットが目に見えているというところです。
嵐電から折り返し発車して、四条大宮まで帰ってくる。
嵐電に乗り慣れた人でなくても、一度通った同じ道を再度帰ってくるわけだから、「いまこのあたり」「あとどれくらいで着く」という情報は車窓からの風景が否応なく教えてくれる。
楽しい時間が終わっていくのが目に見えてしまうのが少し寂しいです。「今」が大事だということを思い知らされます。

「今後はインパクト重視で、もっといろんなことをやっていきたい」と表明しているKyoto flavor. 新たなロゴも発表され、次のステージへと向かう京フレのさらなる活躍が期待されます。

kyotoflavor360
ちょっとブレてしまいましたが、360度カメラでパシャり。
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kawai yusuke
1995年生。京都出身、兵庫県在住。お散歩と喫茶店が好きで最近は銭湯もマイブーム。大学在学中から映画ライターとしての活動を始め、現在複数のWeb媒体に寄稿中。

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