西陣京極商店街「鳥どり」

究極のとり軟骨の唐揚げを発見!京地鶏を堪能できる名店、京都西陣『鳥どり』

米本 和弘

全国の軟骨ファンの皆さま、究極のとり軟骨の唐揚げを見つけました!
そのお店は千本中立売を1筋東に入った、西陣京極商店街の中にあります。

京地鶏・鳥料理  鳥どり

店内に入ると大将と女将さんが笑顔で出迎えてくださいます。
カウンター席が8席と、屏風で区切られた先に座敷テーブル席(最大10名)があり、1人でも気軽に立ち寄れる雰囲気のお店です。

メニュー

こちらはお店の名前にある通り、とり肉のお料理を堪能することができます。刺身、焼き、揚げはもちろん、ご飯ものも充実しているのが嬉しいところです。また、冬場はやはり鍋物が人気らしく、その場合は前日までの予約が必要です。

繊細な京風の味付け

この季節のお通しはおでんでした。何種類かの中から3つ選ぶことができます。
頼んだのは大根、こんにゃく、ごぼ天。かつおと昆布の繊細な風味が食欲をそそります。この日は何も考えず「とりあえずビール」にしましたが、一杯目から日本酒も良さそうです。おでんをいただきながら、ゆっくりと最初の注文を考えるのもいいと思います。

鮮度抜群の京地鶏

ということで、目の前で調理をされている大将と会話をしながら、先ず頼んだのが「とり刺」画像に写っているのはメニューにある1 人前の半分です。こちらのお店は1人で来たけど、いろんな種類を食べたいという要望に応えてくださいます。

新鮮なとり刺しは噛んだ時にしゃきっしゃきっという食感があり、噛むたびに肉の旨味がじわりと出て来ます。ひんやりとした舌触りとも刺しならではの美味しさ。とり料理で甘みを感じられるのも、刺しが一番かもしれません。

ここで日本酒を投入です。となりに座っていた常連さんも頼んでいた「篠峯(奈良)」の冷酒をいただきました。おでんの時は熱燗か冷や酒かなと思いましたが、とり刺しには冷酒がぴったりでした。

お店おすすめの蒸しつくね(こちらも通常の量より少なめで出していただきました)とりスープが口の中いっぱいに広がります。からし醤油でいただくことで、しっかりとした味も付き見た目以上にボリューム感もあります。

常連さんに愛される店

このお店がいかに素晴らしいかを熱弁する常連さん。料亭で修行を積まれた大将が、いかにとりの旨味を引き出しているかを、熱く熱く語ってらっしゃいました。美味しいお店があれば通い詰めて常連になるというストロングスタイルを持つ、このお客さん曰く「京都で美味しいとりを食べたければこの店」とのこと。

この後も入れ替わるように別の若い常連さんが1人でいらっしゃっていましたが、みなさん気さくな方々で、30代はもちろん、20代の女性1人でも入りやすいお店だと感じました。

ついに登場、究極のとり軟骨の唐揚げやで!

そして、お待たせしました。ここまでちゃんと読んでもらえてるでしょうか不安です。これが究極のとり軟骨の唐揚げやで!

最大の特徴は軟骨の周辺に「肉」がしっかりと付いているのです。

▼肉々しさ比較(myd調べ)
所謂とりもも肉の唐揚げ<究極のとり軟骨の唐揚げ=チキンボンボン<従来のとり軟骨の唐揚げ

▼美味しさ比較(myd調べ)
チキンボンボン<所謂とりもも肉の唐揚げ=従来のとり軟骨の唐揚げ<<<<<究極のとり軟骨の唐揚げ

写真の腕前と語彙力のなさが悔しいです。もともと軟骨のコリコリとした食感が好きなのですが、こちらの唐揚げは一つ一つも大ぶりで、かつ肉の旨味がしっかりとするので「ちょっとつまむのに頼む」というよりも、メインに頼んでも十分主役を担える存在です。ピリリと辛い山椒も振られていて、油が重たすぎることもありません。

肉がしっかりとついたとり軟骨というだけでなく、その味付け、火の通し具合が絶妙なことも含めて「究極」なのです。

これは一度味わってみていただきたい。

締めに何を頼むか問題

この後も、すぐきのお漬物や白ネギの焼き、とりかわポン酢などと一緒に、美味しいお酒を堪能させていただきました。
そして、最後に何を頼もうかとメニューに目をやると、締めにぴったりな「親子丼」「雑炊」「とり茶漬け」「とりカレー」の4つが。どれも頼みたいという葛藤に苛まれながら、この日は雑炊をチョイスしました。料理の基本、お出汁を丁寧にとっているお店は最後の最後まで間違いないですね。

 

また食べに来たくなる味、また会いに来たくなる人

鳥どりさんは美味しいお料理はもちろんのこと、大将と女将さんに会いに来たくなるお店です。

初めて訪れた時にとり軟骨の美味しさにびっくりしてまた来ることを心に誓い、今回再び訪問して「大将とおかみさんの暖かさ」をより強く感じました。そして、お二人の会話が夫婦漫才のようで面白いのです。

誰しも初めから常連な訳ではなく、二度、三度と足を運ぶことでさらに居心地の良い空間と人間関係が出来てくるものです。その初めの一歩を踏み出すのはちょっぴり勇気がいるかもしれませんが、こちらのお店はいつでも誰に対しても笑顔で迎えてくださるご夫婦がいらっしゃいます。

京都で行きつけになるようなお店を探している方、ほんまもんのとり料理を食べたい方、そしてとり軟骨の唐揚げファンの皆さま。こちらのお店に行ってみてはいかがでしょうか。

そして僕は、次に来た時はとりカレーにチャレンジするぞと誓い、千鳥足で西陣京極の夜に歩みを進めるのでした……


店舗詳細『京地鶏・鳥料理  鳥どり

【営業時間】 17:00~22:00
【定休日】木曜日
【住所】京都府京都市上京区一条通千本東入ル伊勢殿構町270-2 GoogleMap
【HP】http://toridori-kyoto.com/

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米本 和弘
マーケティングコンサルタント、Webクリエイター、ライター。広告代理店に勤めたのち独立。THE読書ズ、ニジノ絵本屋スタッフとしても活動中。

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究極のとり軟骨の唐揚げを発見!京地鶏を堪能できる名店、京都西陣『鳥どり』