京都では、男性も女性も一人飲みが流行っている。自分の食べたい料理を自分のペースで食べられて、他の一人飲みしている人と仲良くなったりもする。今回は蕎麦と寿司の一人飲みおすすめ店を紹介したい。
蕎麦處 笹屋 (ささや)
四条烏丸の交差点にはサラリーマンやOLの姿が多い。日が沈んだあと、その交差点を南へ行こう。一筋目の交差点を左に入ってすぐ右手の小道に潜る。およそ飲食店があると思えない雰囲気だけれど、この奥に蕎麦屋飲みにうってつけのお店がある。
そのお店は 蕎麦處 笹屋 という。「ほんとにこんな所にお店あるの?」と心配になってきたぐらいで現れる。
こういう奥まったところにあるお店は期待が高まる。暖簾をくぐってお店に入り、カウンターに腰掛ける。掘りごたつのどこか落ち着く味わいだ。訪ねた時間は9時ぐらいだけれどお客さんは多かった。メニューを見るとせいろやざる蕎麦などの蕎麦メニューに加え、居酒屋系のメニューも充実していることに気づく。ひとまずビールを頼んで一息つく。
ハートランドの瓶を頼んだ。蕎麦屋でビールを頂くのは変な気分だけれど、このお店ではアリ。
蕎麦の前にタコ刺しをつまむ。一人黙々とタコ刺しを食べていると、一個のマシーンになった気がする。競馬新聞を読むおじさんよろしく、お気に入りのラジオ番組を聞きながら過ごす。全国のラジオを好きな時に聴けるようにしてくれたRadikoに乾杯。でも実際には乾杯はしない。一人でしてたらヤベー奴だ。
ビールが尽きたのでにごり酒を注文した。アルコール度数は強めだけれどするすると飲めてしまう。この後に来る蕎麦に向けて静かにテンションを上げる。気分はピッチに出る前の選手のよう。
せいろ蕎麦を注文した。今回の蕎麦は十割蕎麦という、全くつなぎを使わない蕎麦粉100%の蕎麦だった。蕎麦粉と水だけで麺を作っているので高度な技術が必要となる。食感のいい十割蕎麦をおつゆにちょっと浸け、ズズズと啜る。この瞬間なんだよな〜 この瞬間が最高なんだよな〜。あっという間に食べてしまって未練が残るのも蕎麦のニクいところ。
最後は蕎麦湯で〆る。いい夜でした。
Open : 11:30 ~ 14:00 / 17;30 ~ 24:00 (L. O. 23:00)
Close : 日曜日
Map : Google Map
Website : 食べログ
英(ひで)
400年続く京都 錦市場の一角に立ち食い寿司がある。お肉、海鮮、たこ焼きなど胃袋を一発でノックアウトしてくれる美味が並ぶ錦市場で食べる立ち食い寿司の乙なこと乙なこと。そこでお寿司と一緒に日本酒を一献やればもうタマラナイ。そんなお店 英(ひで)に行ってきた。
まずはハートランドで喉を潤す。5月中旬にも関わらず夏のように暑い日だったから、体がすぐにビールを吸収する。いやあ 実にうまい。体よ、どんどん飲んでくれたまえ。
ビールを入れて準備が整ったところで大好物のカニ味噌と鯖寿司を頂いた。これでもかというぐらい山盛りのカニ味噌で大大大満足。この後の料理への期待を高めてくれる。
ビールの次は日本酒を注文した。獺祭をはじめとする名酒が揃っている中、澤屋まつもとを選んだ。京都・伏見で作られているキレ味良いお酒で、山田錦が活きている。
ここでつまみを挟む。メインディッシュは後回しの精神なり。
トロ と とり貝を食べる。まあうまい。これでうまくないわけがない。トロの脂味と日本酒のさっぱりとした味が踊る。
昔カメラをやっていたというおじいちゃんが店員さんと喋っていた。酔いが回っているのかたまに声が大きくなると、連れの奥さんにたしなめられたりしていて、仲の良さみたいなものがにじんでいるようだった。おじいちゃんとフィルムの現像方法について盛り上がったあと、鉄火巻と昆布締めの鯛で締めた。ごちそうさまでした。
Open : 12:00 ~ 15:30 / 18:00 ~ 21:00 / 土・日・祝日は12:00 ~ 20:00
Close : 水曜日
Map : Google Map
Website : 食べログ


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